今回のテーマは「ウッドオパール」、前半部分では少し学術的な内容を、後半部分では画像メインにウッドオパールを紹介していきたいと思います。
この記事には、作者TAKIが現地で経験して育んだウッドオパールに関する知識や情報、実際の体験から得たアイディアなどが惜しむことなく記されています。多くの方にシェアしていただければ幸いです。
目次
ウッドオパールとは?
オパール化した木の化石をウッドオパールと呼びます。英語では、「Opalised Wood(オパーライズド ウッド)」、「Opal Wood Fossil(オパール ウッド フォッシル)」などと呼ばれています。
一般的な流れとしましては、「形成までの過程や価値について」と話が続くわけですが、私の場合、まずは「ウッドオパールのタイプについて」お話ししていきたいと思います。みなさん、ウッドオパールには2種類のタイプがあるのはご存知でしょうか?
1. タイプ1
木の化石(枝などの化石)の表面(ひょうめん)や中にオパールを確認出来るもの。
<<タイプ1 ウッドオパール >>
2. タイプ2
木(小枝など)が腐食して消失した部分にオパールが置換形成されたもの。
<<タイプ2 ウッドオパール>>
3. どちらがおすすめ?
それぞれに違った見所があるので答えに困ってしまいます。タイプ1のウッドオパールは木目を楽しむことが出来ますし、タイプ2の方は「このオパールの場所に木があったのか」などと考えているだけで、何か壮大なロマンを感じることが出来るからです。
では、どちらがレアなのでしょうか?うーん、この答えにも困ってしまいます。タイプ1、タイプ2、どちらも同じ割合ぐらい見かけるからです。
現に、木目を確認できる「タイプ1のウッドオパール」の方がレア度が高いというニュアンスで紹介している人もいれば、置換形成された「タイプ2のウッドオパール」の方が珍しいと断言している人もいます。
個人的には、マトリックス特有の細かい遊色が木目に入り込んでいるものや、表面(ひょうめん)にフラッシュ系遊色がのっているウッドオパールが好きです。フラッシュとウッド、なぜか妙に相性抜群です。
4. 価値は?
ウッドオパール、確かに市場に出回る数は比較的少ないですし、ウッドの化石という付加価値がありますので、それらが石の価値を多かれ少なかれ上昇させるのは事実です。しかしながら、最終的には「オパール(遊色)のグレードが石の価値を決定する」と私は思っています。
>>知って得するボルダーオパールの価値を決める5つのポイント
★目利きの仕方について詳しく説明しています
ウッドオパールはどうやって出来るの?
1. シリカを大量に含んだ砂層の存在⇒2. 気象変動が起こる⇒3. シリカが溶けだす⇒4. 雨が降る⇒5. 雨水が地中へと流れ込む⇒6. 溶けたシリカと混ざる⇒7. 高濃度のシリカ水が出来る⇒8. そのシリカ水が地中深くと、さらに旅する⇒9. 穴などがあれば、そこに溜まる⇒10. 比較的高温の中、シリカ(シリカの球)が底に沈み始める⇒11. シリカの球が積み重なる⇒12. シリカの球の層が徐々に出来る⇒13. 水分が蒸発する、圧力が加わる⇒14. 固まりだす
このような流れでオパールが誕生するわけですが、シリカ水が穴ではなく、地中に埋もれていた木に流れ込んだ場合を考えてみてください。ウッドオパールの誕生です。
そして、オパールが形成される過程で、木(木の一部など)が腐食せずに残ったものが「タイプ1」の木目を確認できるウッドオパールであり、木がすでに腐食して消失した部分にシリカ水が流れ込んだもの(または、木が腐る⇒物体が消える⇒スペースが出来る⇒シリカ水が入り込む、これを幾度となく繰り返すことで出来上がったもの)が、「タイプ2」のウッドオパールだと私は思っています。
1. シリカの球とは?
「ナノメートルの単位」で表される無色透明の非常に小さなガラス玉のようなもので、シリカの粒やシリカの粒子と表現されることもあります。どの呼び名も、英語の「SPHERES of SILICA」を訳したものだと思われます。
2. ナノメートルとは?
10億分の1メートルを表す長さの単位です。赤の発色に必要(適している)とされる球の大きさは300ナノメートル、これをミリメートルで表すと「0.0003ミリメートル」になります。
3. ただ積み重なればいいの?
遊色を持つオパール(プレシャスオパール)になるには、同じくらいの大きさのシリカの球が規則正しく並び、そして規則正しく積み重なっていく必要があります。なお、そのような構造を持たないオパールが、コモンオパール(ポッチ)と呼ばれる遊色を持たないオパールです。
ウッドオパールギャラリー
お待たせいたしました。ここからは文字の使用を控え、画像メインで進めていきたいと思います。
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<<さまざまなウッドオパール>>
<<木目が残るウッドオパール>>
<<フラッシュ系ウッドオパール>>
<<ピンファイヤー系ウッドオパール>>
ところでみなさん、下の写真のウッドオパール、何の木(ウッド)だと思いますか?
<<ウッドオパール(表面)>>
<<ウッドオパール(裏面)>>
実はこのウッド、ヤシの木(PALM TREE/パームツリー)の一種です。※ページ内上部、メイン画像のウッドオパールも「ヤシの木の一種」です。
私はあまり気にしていませんが、このように「何の木か分かっているウッドオパール」は、「何の木か分かっていないウッドオパール」よりも、「より価値がある」とされています。
<<ヤシの木>>
以上、「【特集】ウッドオパールとは?ウッドオパールはどうやって出来るの?」でした。完
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記事公開日 2019年6月19日, 最終更新日 2024年6月11日